データ取り込んで油断してたが、忘れんうちにちゃんとイベントの様子を上げておこうと思うやで。今年のことは今年のうちにや。
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今回は終始ライぺの調子が良かった。やはり序盤から遠慮せず太めの筆と墨汁でガンガン線画を取っていったのは良い作戦である。というか、壁が巨大なので筆も太くしていかないと見合った迫力がなかなか出て来ないということなのだ。基本的だが重要なことである。
色選びものびのびとできて全体的に前回よりもGOODな仕上がり。なんか知らんけど単純にライブペイントが上達した1年だったと思う。
(細かい画材の話は後半します)


Twitterにも上げたので、そっちでみたい場合はこちら。
前回のデザフェスに引き続き、「cluster」という、3Dワールドでわちゃわちゃ遊べるWebサービスにわいの壁画を転送してもらった。あらためて、すごい時代だ。壁画のフォトグラメトリと展示用のワールド制作をやってくれた水銀氏と、彼を手伝ってくれたArfox氏に感謝である。
わいのワールドには、こちらから遊びに行けるです。(clusterにログインするためのアカウントが必要かも)(PCでもスマホアプリでもいける)。
1日目
まずは1日目の様子をがちざっくりみていこう。



が、壁面上部に早いうちに何か置くこと自体が、目立つライぺという意味で重要な戦略なのだっ



ちなみに前回までは画像中央のマーカーたちを中心に使っていた。そりゃあギリギリになるわ、
と今では思う。今回はあんまりマーカーペンについては使っていないな。
あと、墨汁を使う場合、適当な刷毛(はけ)を使うよりはやっぱりちゃんとした画材用の筆の方が絶対にいいよ。刷毛はガッサガサになります。なんか。うん。

前回を思えば思うほど極めてスムーズである。
映り込んでいるのは売り子さんの指。
着色については「アクリリックインク」というものを使用。ライぺ使用は2回目。
100mlの液状ボトルで売っていて、発色が良いし混色したり水で薄めたりして塗れる上、乾くと耐水性になる。2回試してみた感じで言うと、とにかく発色の良さがライぺにも向いているいい画材と思う。水彩絵の具で同じことを気合いで頑張るよりは、遥かに安上がりだしやりやすいんじゃあないかと思うずら。
興味のある人は、ホルベインの公式HPから買うか、Amazonで適当に買おう。
青、黄、マゼンタ、オレンジ、ピンク、グリーンの6色くらいをなんとなく満遍なく使っている感じで、あまり混色せず原色でバンバン塗っていく方が多い。
100mlのボトル一本あれば、わいの塗り方の場合はライぺ1回は余裕で持つ感じ。
3回目以降はチラチラ在庫を補充した方が良いかもぬ。(新しい色試したいぬ。)
(ちな1、2色だけで頑張る系のライぺをやる場合は二本ずつ以上はあった方がいいと思うな、みたいな感じ的雰囲気かな。知らんけど。)
あと、わいはアクリル用の筆で適当に塗っている。気がする。
2日目!

これが案外美味しかったので良かった。
ちなみにこまめに水分も摂っている。

時間的にも精神的にも余裕があるのでできる振る舞い。素晴らしい。








メジャーなキャラからマイナーな子たちまで、壁面の許す限り詰め込んで塗った贅沢な壁画になったのであった。どれがどの松村作品の子たちなのか全部わかったら偉すぎる。すごすぎる。


イベントの振り返りはこんな感じである。お疲れ様でした。
次回のデザインフェスタ57は、来年2023年の5月20-21(土日)の予定だ。
次回もわいは巨大ライぺで応募しているので、無事に抽選に受かることを祈っていてほしい。
イベントを楽しみにしてくれたり、遠くから来てくれたり、差し入れをくれたり、現地に来れなくても応援メッセージをくれたりするみんなに助けられて、今回も実に張りのあるイベントになった。本当にありがとう。
精神的にも技術的にも「何か」の壁を乗り越えた年になった気がするので、これからもぜひぜひ応援していってほしいぞ。よろしく。
余談:「記号的描き方」に対する開き直りがカギ?
さて、以下は「なぜ今回はこんなにガンガン描けたんだろう?」と言う部分について個人的な考察的振り返りをしていく。抽象的な部分もあるかもしれないが暇な時に参考程度に読んでいってくれるとうれちい。(多分ちゃんとした説明は別の機会にちゃんとやる。やりたい。)
まあ、いつもより太めの筆で描いたからうまくいったのだ、と言ってしまえばそれまでなのだが、「記号的に描く」と言うことについてもう一段階「開き直り」が自分の中に起こった気がする。それが実にライぺにおいて有利に働いたと解釈している。
「記号的に描く」。要するにいわゆる「ハンコ絵」的な描き方をここでは意味するのだけど、わい自身がいつも下書きなしでウワワワッ!と絵を描いている秘密の大半はここに由来している。(と言う実感は前からあったが、うまく言葉で言い当てられなかった!)

果たしてこれで説明が合っているのか!?
自分が「なんとなくやりたい描き方、憧れている描き方(BLEACHのようなリアルめの絵)」から「描けるやり方(絵本的な描き方、めんこい描き方)」に進んでいった時期も似たような転換が自分の中であったのを覚えているのだけど。
どう説明したら良いだろうか。「これはおてて、これはあし、これは太もも。これは髪、これは耳...」と言う風に、それこそハンコを押していくような、1つずつ物体を置いていくような描き方で。
「物理的にはこういう角度で見えるはずなんじゃあないか」「体の構造的にはここに手がくるんじゃあないのか」と言う物理的な、整合性的なアレをなるべく傍に置いておいて、「ここに太ももが合ってほしい」みたいな祈る気持ちで、もうそこに太ももを置いてしまう。それは例えばこう言う心境である。のか?
あーあかん、説明し切らんばい。また次回以降にします。
とりあえず言えそうなのは、
・扱える記号が増えた
・記号の「置き方」が上達した
と言うことかもしれませんばい。
この辺の説明、ちゃんと解説できるようにまとめれば「下書きなしで自由に描く方法ver2.0」的なものをバンと出せるかもしれないし、記号的描き方から3D的立体感やスケール感への手続きをちゃんと陸続きで説明できる体系になるかもしれないのでちゃんと説明し切りたいのである。「ハンコ絵とリアルのギャップを埋める秘密」のような、例えば鳥山明先生が得意としているリアルとデフォルメの融合みたいな話をちゃんとできるかもしれないのでちゃんと頑張りたい。次号を待て。バイチャ!