Top  お知らせ 創作のはなし 漫画BD紹介 日々の絵 日記 ギャラリー キャラクター紹介 おもな活動 作ったツール

私が2月に描いた本のamazonでのレビューの付き方をチラチラみている。現在評価数が6件で、★4.3。おおむね好評なように見え、多少ホッとしている。

今年の2月に出したほん。

今回の本は初級者~中級者層をターゲットとして意識して執筆したものである。今まで書いた技法書には肯定的なレビューも否定的なレビューも様々あり、今回もおよそ同じ展開になるだろうと予測している。

_____________

自著のレビューをあらためて眺めるにつけ、わたしは「ほんとうは私は入門書に向いていないのではないか(入門向けに描いているつもりでも、内実そうなっていない?)」と感じることが増えた。どういうことか?

勿論「お絵かき初めての方にも最適!」という肯定的レビューも中にはある。しかし、やはりよく目にするのはこういう感じのレビューである。

「ある程度絵をやったひとが考えを整理したり、力の抜きどころを理解するのに良い本。ほんとうにはじめて絵を描くという人は、他の基礎的な本で練習したほうがよいかもしれない」

こうした中道的なレビューも、しっかり数えたらめちゃくちゃ多いというわけではないかもしれない。しかしなんというか、目につく。わたしはこの意見をこそ無視できないと言うか、自分の技法屋としての現状を見透かされたような気持ちになるのである。

つまり、どんなにわかりやすく入門向けに解説しているつもりでも、相手にある程度の経験値を暗に求めている。やっぱり、今の私にはそういうところがあると思う。

本来的な意味で「入門向け」に一番近づけた既刊はおそらく「ややこしくない絵の描き方」かと思う。自著の中で最も売れているものである。色々な要因が重なったこともあるとは思うが、わたしなりに発信してきたものの中で一番「間口」を広く構えられたのが、このややこしくないシリーズだったのだろうと振り返っている。

________

では私は、もう一度「入門向け」の内容を発信できるだろうか?なんというか、いつのまにか、そのあたりの踏み込みが浅くなっているように思った。というより「そこの入門の話は、もうやったしなぁ」と爆裂に思っているのだと思う。

4作目の技法書「満たされる絵の描き方」では、意図的に少し入門っぽさから離れてギアを上げた。こちらも概ね好評をいただいているのだが、間口の広さという点で言えば、「ややこしくない」よりちょっと狭まった感はあると思う。

かなり意識しないと、入門者のひとにもわかりやすいようなスロープを用意することをすぐに怠けようとする自分を自覚するようになった。「らくらくイラスト入門」は、まさにそこの綱引きをどのくらい自分で意図的に、限られたページ数でできるのかというチャレンジになってしまった。結果は…自分が最初に狙ったよりも、どうしてもやや中級者寄りになってしまったような感じはある。(ただ、ひとつの本の正体は年単位で時間をかけて解き明かされる面が多分にある。わたしはその点において、いま結論を急がない)

__________

不意に思い出すことがある。甥のことである。いま目下、中1と小3である。

わたしは、いまの甥っ子たちふたりと話すことが楽しい。会話が成立するくらい大きくなったからだ。しかし、やはり幼児期はどう接していいかよくわからなかったものである。この場合もなんというか、相手の人生経験や成長分に「乗っかって」コミュニケーションしている気がする。

経験というのは向こうが自発的に頑張るものである。で、わたしはそれに乗っかって、気持ちが楽になる考え方とか、ややこしくない絵の描き方とか、そういうことを発信している。なにかこう、わたしは「イチから育てる」というようなことを元々サボっている人間なんじゃないかな?と感じたりする。

まあ、絵の練習は結局本人が頑張るしかない性質のものであるから、どうしても「ここまではやっといてくれ」「で、あとはがんばれ」みたいな感じにはなるのかもしれない。

_______

この日記、長々と結局何がいいたいのかというと。なんというか、わたしはこう、あらゆる意味で、だれかの「きっかけ」になる程度が限界なんじゃないかな、という気がしてどこか物寂しいということである。なんかこう、色んな意味で、なにかきっかけを必要としている人が私の前に現れ、わたしがその人にしてあげられる「何か」をあげて(あるいはもらって)みて、それが終わったらその人は次のステージに人生を進めていくのである。私は色々なひとにきっかけを与えるかもしれないが、「きっかけ以上」になることはついにないのかも知れない。私はついに誰かと深く「関わり切る」ことがないのかもしれない。そんな人生の全体を予感するにつけ、なんとなぁーくさみしい日曜の夜を過ごしたりするのであった。

_______

ちゃんちゃんである。色々書いたが、深い意味はない。誰にでも自分の生まれた「星のもと」というものがあるものと思う。誰かの良いきっかけになれるように、日々研鑽?を積んでいこうではないか。

眠ろう。おやすみである。