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2/22(日)に東京ビッグサイトで開催された「コミティア155」前後の日記をやっと書く。コミティア前後はバタバタしておりすべてが後回しになってしまったが、ゆっくり思い出しながら書こうと思う。イベント前後はどうしても「ハイ」になって言動が落ち着かなくなりがちなので、あえてということでもないが、モタモタ書くことになった。
多少普段より長くなりそうなので目次をおいておく。
2/21ティア前日
2/22ティア当日
大学時代のサークル仲間と打ち上げ
2/23劇団四季を見た日
2/24帰る日

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◯2/21ティア前日
今回の行きの飛行機は午後の便だった。そもそも今回の旅は連休の飛行機代の都合で1泊伸ばしたほうがホテル代込で安いという謎の事態になり、やや変則的な旅程になった。普段は朝一発目の飛行機で東京に入るのだが、午後にゆっくり行くのもあわてずに身支度ができるのでよいものであった。部屋中の掃除機をかけたり、机の上のミニチュア人形のホコリ掃除まで手が回ったくらいである。
普段は空港についたら羽田空港第1ターミナルの一番端っこにある中華料理屋さんのあんかけ焼きそばを食べるのが習わしだったが、今回は17:00くらいの着であり時間が微妙なのであえなくパス、羽田空港→東京モノレール→りんかい線→国際展示場駅→ビッグサイト前のホテルと移動する。
何気に夕暮れに東京モノレールで移動するのは初めてであった気がする。しっとりとした薄暮の夜景をデカめの立体駐車場が遮り、それを更に駅のホームが隠していく。都会の狭い空にも美しさがあるものだと思いながら、普段は光っていなかったポンジュースの看板がピカピカと主張しており新鮮だった。

晩飯はビッグサイト前にあるココスでステーキ定食っぽいものとフライドポテトを頬張った。ひとりであのカリカリポテトを食べるのは明らかにキャパオーバーなのだが、ココスに来たからには、どこか自分の中で儀式になっており、どうにもやめられない。幸いそこまで次の日には影響がなかったのでセーフである。おいしいのだから、仕方ない。ちなみにソースはバーベキューマヨ1択である。英気を養う。

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◯2/22ティア当日
朝は搬入開始が9:00、来場者入場が11:00である。この2時間の間に会場で搬入および商品陳列を済ませなければならないわけである。私は今回まるまる6年ぶりのティア参加ということもあり不安なので、9:00に早々と会場に到着し準備することにした。ここに書くのは主に事務的な私の記録を兼ねる。
今回はおたクラブさんの直接搬入(80サイズ1)と自宅からの発送(80サイズ3)、グラフィックさんからポスター(A1、細長いダンボール)の直接搬入1つの合計5つの荷物を会場で展開する感じになった。直接搬入分のダンボールがわたしのブースにちょこんと佇んでおりかわいい一方、自分で送った画集のダンボール3つの行方をよそで探すのに若干手間取る。それ以外はおおむね順調に準備が進み、10:13頃にはひと通りの陳列を済ませた。この時点で言えるのは、直接搬入は果てしなく便利ということである。料金の都合が合えばこれからも使っていきたい。
なんやかんやでトイレなどの用もひと通り済ませつつ、コンビニで買った朝食のツナマヨおにぎりをほっとレモンで流し込んで本番開始を待った。
(ところで、わたしの両隣のブースの出展者さんが会場に来たのは10:00頃であった。ただでさえ1ブースあたりは狭いので、周囲の参加者が同時に準備来ると手狭と言わざるを得ない。そういう意味でも、周りがまだ来ていない早い時間帯にさっさと来てしまうのは悪くない作戦と思う。)

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11:00。イベント開始のアナウンスと合図の拍手が会場に響いてから、お客様第一号が現れるまでは若干のタイムラグがあるのが常である。会場が広いため当然なのだが、この待っている時間が一番緊張する。開場してもだれも来ないのではないか。今度こそまた閑古鳥が鳴くのではないか。いつもそんな想いに駆られて泣きそうになるのがこの時間帯である。こればかりは、何度やっても慣れない。
はたして開始5分か、10分もしないうちにお客様が来始め、次々と新刊をご所望いただいた。おどろくことにそこから1時間ほどはほぼ全く客足が途絶えず、90分ほどしてからやっと腰を下ろして一息つく隙が生まれた。(ちなみに、あたらしいレジアプリをちゃんと自分で触って会計するのはこれが初めてであった❢❢❢)
12:30頃だろうか。クロス×ハッチ14部は早々と捌けてしまい、14:00頃には画集「天上天下」60部、短編集「にゃんつくにおまかせ」60部も追って完売してしまった。15:00前には見本の分まで捌けてしまったので完全に本が消滅してしまったのである。こんな事態は、さすがに経験がない。(念の為缶バッジなどもわずかに持っていってはいたのだが、スペースがなかったので出すヒマはなかった)体感的には、それぞれあと10部ちょいくらいはあっても大丈夫そうだったかと思う。
完売。完売である。本当に経験したことがないレベルでの高速ペースでの完売であった。率直に嬉しい。最初の1時間で45部ほど売れたとき、かつてない販売ペースにものすごく胸を撫で下ろした。本当に今回はどうなるかわからなかったので、これはもう、ほんとうに心底ホッとしたのである。しかし同時に、15:00以降にご来場いただいたかたにお渡しできるものがまじで何も存在せず、ただ余ったショップカードを手渡しするくらいしかできることが残されていなかった。楽しみにご来場いただいた方にお渡しするものがないという状況自体は、一応初めてではないのだが、ここまで「なにもない」というのはちょっと経験がなく、ただただ申し訳なさが募った。久しぶりのコミティアだったからなのか、それとも他の要因か、とにかくよくわからないが、ありがたいことにとにかく完売なのであった。

完売してハッピーなことと、「売るものがなくてごめんなさい!」という気持ちは仕組み上どうしても同時に発生するようになっている。完売するということはそれ以上売るものがないということなので物理的に当然である。どうせなら気持ちよく完売したいのか、来た人のために売り切れがないようにするのか。いったい私はどちらを優先するべきなのか。加減は永遠にわかっていない。売れる部数+1部くらいが一番理想だが、そんなぴったり行くわけはないのである。
デザインフェスタのアイテムを考えるときもおよそ同様の問題を抱えているが、加減はやっぱり難しい。自分自身の搬入出の快適さも無視しないようにしつつ、三方よしということになりたいものである。
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15:00。なにはともあれ、達成感やら申し訳なさやら色々な感情と一緒にのそのそと撤収を始め、早めに片付けて少しブースを見て回ろうかと思った矢先、思わぬトラブルが1つ発生する。ポスターのポールが固くて分解できないのである。

https://www.marudai.shop/shopdetail/000000000026/ct5/page1/recommend/
結局ガムテープを滑り止めに貼り、足でゴリッとチカラを加えたりしながら無理やり解体した。私自身の手の皮が薄いのもあり、大変な労力を要した。コンパクトでそれなりに丈夫なので重宝していたが、こうしたリスクのないものに買い替える必要はあるかも知れないと思った。さもなければ、手の皮を厚くしつつ握力を鍛えるほかあるまい。コンパクトであることも優先したいのだが、フィジカル的な難点があるとちょっと個人的に大変である。
16:00。閉場のアナウンスと拍手があたりにたちこめた。コミティア155、終了である。

撤収のダンボールは、差し入れの80サイズダンボール1つだけになった。過去のリアイベ全般を振り返っても破格のコンパクトさである。搬出のブースは混んでいたため、ホテルまで持ち帰りロビーからのんびり発送するべく会場をそのまま後にした。
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◯大学時代のサークル仲間と打ち上げ
ホテルについて足を休めた後(たいていイベント直後は足の裏がとにかくパンパンに疲れている!)18:00以降に大学のサークル仲間と合流、品川まで出て居酒屋→カラオケと遊び歩いた。デザフェスなどにまめに顔を出してくれていたメンツが中心だったが、店で飲んだりカラオケ行ったりというムーブは本当に久しぶりであり、底抜けに楽しかった。なんやかんやといった細かい段取りはすべて後輩と同輩がやってくれて、わたしはただ後ろからついていってダラダラと遊ばせてもらったのである。
大人になり社会に出る前の自分を知っている友人の存在は貴重である。何と言っても、自分がどんなカスなのか知っているうえでいまでも付き合いがあるということなので頭が上がらない。まあ、リスナー各位にもある程度わたしがどうダメなのかはバレているとは思うのだが。

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旧交をあたため懐かしい友情に触れるにつけ、わたしはどうしても自分のこれまでの生き方の反省会を頭の中のどこかで開かざるを得ない。わたしはこの年になってもずっと自分の気持ちばかりで生きてきて、いままでずっと恐ろしい生き方をしてきてしまったのではないだろうか。無性にそんな気持ちに駆られたりするのである。
「優柔不断でも、ダメなところがバレていても、ダメなままでも、それでひとがついてきてくれて、うまく回っているならそれでいいんじゃあないかね」
カラオケでひとしきり騒いだ後の終電に向かう足で、同輩のそんなセリフが夜風に途切れながら聞こえた。後半をうまく聞き取れなかったのは内緒なのだが、きっとわたしのことを励ましてくれていたと思う。
結局この日は、イベントも成功し、旧友にも会い、カラオケで好きなだけ歌ってあらゆる願いが叶って一日が終わった。終わってみればなんの心配のいらない一日だったのである。終わってみるまでわからないのがイベントであるが、とにかく、いまはただただ1日の余韻を噛み締めていたい。
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◯2/23劇団四季を見た日
さてこの三連休、JALの飛行機の都合でホテル代込みで1泊延した方がちょっと安く済むという事実に甘えて生まれた1日分の滞在で何をしようかと悩んだ結果、以前から気になっていた劇団四季有明劇場へ足を運ぶことにした。あの「ライオンキング」をついに観ようというのである。

ミュージカルをしっかり観るのは本当に久しぶりである。高校生の時に合唱部をやっていた何かの縁で、地元での劇団四季公演を2回ほど見た記憶があるがいずれも鮮烈な記憶を残している。確かシベリアが舞台のものと、「Crazy for you」というタイトルのものであった。それ以外では、あとは小学2年の時に札幌で見た「キャッツ」の合計3回ほどがミュージカルの主な思い出である。
今回は1階のS席を取った。「たまにしかしない贅沢には一番いいモノを」というのが信条なので、勇気を出して一番良いグレードの席を予約する。もしコミティア物販がオオゴケしたら大変だったが、ありがたいことに完売だったので大手を振って観劇に出向けるというものである。
S席13列14番。通路のすぐ横の席である。運が良ければ何度か演者が自分の横を通り過ぎてくれるだろうとタカを括っての予約だった。この読みは、私の小学2年生のキャッツの記憶によるところが主である。
私の席選びの基準としては、最近はどセンターよりも「ちょっと左」に座る。そして、なるべくブロックの一番前か一番通路側である。理由は座りやすいというのと、舞台や映像を「ちょっと右」から受け取るのが自分としては一番落ち着くからである。左から来る視覚情報にはなぜかちょっと自信がない。なんとなく右から来てくれた方が安心するのである。
席はほぼ満席だったろう。劇場の建物の外からずらっと続いてスムーズに流れていく長蛇の列の末に着席し、いざ開幕。スタート前のこの暗転が好きだ。

さて結果は、いきなり大当たりした。
象。
でかい象である。
ちょっと信じられないサイズだったが、とにかく象だった。ちょうどわたしの後ろ側から通路をのそのそと登場して来たのである。
劇団四季のライオンキングがあの手この手で動物の衣装を凝らしているのは知っていたが、ちょっと象を至近距離で間近にすることは想定していなかった。ちゃんと象のサイズなのである。
象の「つくり(ハリボテというには精巧すぎて忍びないが、あの構造物はなんと呼ぶのが正式なのだろう?)」の中からハーモニーの1パートが聞こえてくる。間近で見ても出どころがわからないくらいには精巧というか、むしろ近すぎて正体不明のまま圧倒されて通り過ぎてしまった。何しろ象の衣装が私の肩とちょっとこすれたくらいの距離である。私はこの象のために13,000円を払ったと思う。なんというか、象が直近を通り過ぎたというだけのことのはずだが、なんというかもう、率直にものすごく感動してしまったのであった。素敵な体験をした。
公演は20分の休憩を間に挟んで前半と後半で分かれていた。前半がヤングシンバ、後半がサバンナを追われたあと成長し大人になったシンバの物語である。
ヤングシンバを演じた子役の男の子が本当に立派だったし、何よりかわいかった。小さな体でよくあそこまで声が鳴るものだと素直に感心する。
演技も明るくとても瑞々しかった。ヤングシンバから大人シンバになった時、「ずっとヤングでいいのに」とちょっと思ってしまったくらいにはかわいかったのである(大人シンバも歌がめちゃくちゃ上手くて素晴らしかったのだが!!!!!!)。
ライオンキングのストーリー自体は子どもの頃からディズニー映画の方を見ていたので知っており、ほぼ原作通りの展開で安心感があった。
舞台のギミックがとにかく凝っていて飽きなかった。「お金かかってそうだな〜」などと素人っぽい感想を抱いたりもした。
個人的にはバッファローの大群が押し寄せるシーンの舞台演出が全体的に好き。舞台の奥行きや世界の広がりを出すための工夫が細やかでやはりプロと思ったりした。
メスライオンたちの衣装と踊りとハーモニーの調和にも目を見張った。初登場シーンのところの振り付けが特に好き。
というか、合唱畑出身なのでハーモニーが聴けるとやはり気持ちが上がる。そういう意味でも幸せな時間を過ごした。
細かなところに入れてくるメタ的なユーモアも楽しかった。個人的にはまさにここが舞台の醍醐味とも思う。
ちなみに、あまりこういう時私は客席で声を出して笑わないようにしているのだが、不覚にも1度だけ普通に声を漏らして失笑してしまった。
あと、後半の幕の始まりの時にまた通路を演者が通っていったが、ラッキーなことにめちゃくちゃ歌の上手い女性のキャストさんが真横で歌ってくれたので美声を間近で浴びることができた。追跡したところ確か舞台に上がったあとソロパートを担当していた(気がする)ので、やり手の人だった気がする。この点についてもかなり運がよかったと思う。
そんな調子でいろいろな感動や情報が緩急をつけて押し寄せてくるのだが、基本的にはギミック的な感動はヤングシンバの前半に集中していた気がする。
ストーリーを知っているせいか、後半はむしろ駆け足気味に終わったような印象もあった。が、このくらいで良かったのかもしれない。
大団円あたりになってくるとまたどんどん演者が出てくるので情報が増えて全員を追いかけられない。本当は全員の演技をつぶさに追跡してそれぞれの工夫を見破りたいのだが、そう思っているうちにあれよあれよと舞台が進み、そしてエンディングを迎えてしまうのである。自分の処理能力が追いつかなくて「全てを見破ることができなかった」とどこか悔しい思いを抱えながら帰路に着くのもいつも通りと言えばいつも通りである。情報量の多いモノを見たときはいつもそうなるのである(いつだったか、超歌舞伎を見た時も確かそうだった)。しかし同時に「良いものを見た」という充実感も味わいつつ、なんとなく未練がましくパンフレット1つと甥っ子への土産にクッキー缶だけ買って、その足でタリーズコーヒーに寄ってこの文章を書いているわけである。

ミュージカルはいい。というより、良い発声良い音程、良い演技、良い演出、こうしたモノを一身に浴びれるのは率直に楽しい。よく訓練された人の技とは素晴らしいものだと思う。起きながら見る夢のような素晴らしい時を過ごすことができた。
次は、機会があればアラジンあたりを見れたらいいなと思う。旅の行程の選択肢として心に覚えておこう。

ホテルについたのは日の沈んだ後だった。思ったより喫茶店に長居してしまった。連日ご馳走を食べているので「今日は適当でいいや」と思い焼きそば弁当、もといペヤングをホテルで食べる。思いつきで買ったからあげくんのチーズと、昨日後輩が悪ノリで買った1リットルコーラをなんとか半分ほど消費しつつ1日の余韻に耽り、この日はそのままベッドの上でゴロゴロとipadでyoutubeを見て過ごした。一転してダラダラしたものである。

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◯帰る日。
2/24火。最終日。この日は昼の便で帰るのでいつもより早めにホテルを出て空港へ向かった。本当に帰るだけの日である。

旅程としては3泊4日。普段の遠征より短めで終わってみればあっという間であったが、濃厚な時間を過ごした。しばらく足が遠のいていた冬イベだったが、来年もまた当選すれば、2月コミティアに参加しようかと思っている。画集もちょうどできる時期なので、やっぱりちょうどいいのである。
3月からはまた、5月デザインフェスタに向けてじわじわと準備を進めつつ動画をつくったりあげたりの慌ただしい日々が始まる。こちらに帰ってきてから2月いっぱいはなんだか胸がいっぱいで1日中眠りこけたりしているのだが、たっぷり休んだらまた3月から頑張ろうと思う。マペペース、マペペース。

ではまた、どこかでお会いしましょう。それまでどうか、お元気で。
おわり。

