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今朝の釧路は曇りであった。曇りの日にこそ南側のカーテンをしっかり開けて太陽光を浴びなければ気持ちがほんとうに沈んでしまうということを、さすがにいいかげん学習してきた。おかげで既に気分が良い。太陽光をおろそかに浴びてはいけないのだ。
窓からの光が入ると、位置関係的にお絵かきの手元撮影の際にカゲができてしまいよくないのだが、私自身の心身の福利厚生もそれ以上に重要である。幸い曇りなので無視できる程度のやわらかいかげだったことにして、カーテンを開けながらにして午前のお絵かきを開始した。
◯今日も漫画が進んだ。少し。

昨日・今日と2日間かけてA4一枚分の漫画を描いた。きっちり2段組でA5サイズで1日ずつ進めたことになる。
なぜ一日の始まりに自分の描きたい絵を描くと気分が良いのだろうか。おそらく、自分の人生の時間を自分のために最優先で使ったのだという実感があるからなのだろうと思う。まず自分が幸せになりたくて、わざわざ人間として生まれてきたので、自分の幸せを素直に願えば機嫌が良くなるものかとおもう。
◯「自分への支払いを最優先にする」の話。
思い出した話がある。大学生の頃に読んだ「金持ち父さん貧乏父さん」という本のなかで「自分自身への支払いを最優先にする」という話があった。
お金の本であるから、「従業員として給料をもらうと、税金を先に引かれてしまう。自分で事業をやれば、自分に支払いをしてから、その後の金額にだけ税金がかかることになる(税金の控除が受けられる)」という説明の流れででてきた言葉だったと記憶する。経理上の話でもありつつ、「自分のことをちゃんと優先しないと、より限られたリソースで自分のことをやる羽目になり、物事が進まなくなるよ」、的な人生訓だったと思う。

はて、大学生のとき買った本ではもう少しかわいい絵がついていた表紙だった気がするが。
実際にあまりにド派手にあれこれ経費で落としていると税務調査が入るんじゃないのか?など細かいツッコミはあろうが、それは一旦置いておいて。
わたしが最近続けられている「まず午前中、一発目は自分が描きたいものを描く」というのは、まさに自分への支払いを一番最初に持ってきていることだと思う。一番大切で、最も重要で最優先なことを一日の最初に行うのは、ある意味当然といえば当然である(まあ、気になる仕事がどうしてもあったらそれやるんだけどさ)。
そうすると午後はどうなるのかと言うと、「先に自分のやりたいことをやらせてもらったので、ここからは少しヒトのことをします」ということになる。「先に自分のことをやらせてくれてありがとう」という、感謝の気持ちみたいなものもあるかも知れない。いや、どうだろう。私はそんな殊勝なことをほんとうに考えているだろうか。他人が見る日記だと思って、格好をつけていることがどうも多い気がする。考えものである。
まあ言っても、溜まっていたほかの「仕事」をするだけなので、社会への恩返しというとあまりに大げさである。が、自分のやりたいことを先にやったからこそ集中できるという面もあるのは確かである。そんなわけで午後からは、技法的な動画のためのメモを作成したり動画の編集をしたりなど、ひとの役に立つためのコンテンツをつくる時間を持ってくるのがよい、というわけである。まあ、なにをやるかはまちまちなのだが。
ちなみに肝心の午後からの仕事は、いささかダラダラやってしまったが進むことは進んだ。これから詰めないといけないことは山程ありそうだが、手近なところから整理していきたい。
◯真に自分のことをやるということ
漫画も最終的に人様に買っていただくものだし、人様に楽しんでもらうためのものでもあるから、どこまで行っても結局は他人が関係しているのは言うまでもない。言うまでもないのだが、しかしわたしは、いち絵描き、漫画家としては、まず自分が浸ってみたい世界観のことを第一に考えたい…と、いざ漫画を描き始めると思ってしまう。世界観が見えてくるまで時間がかかることも多いのだが、一人でじっと考え込み、じわじわと自分の世界と出会うその時間が結局、一番楽しい*1。
要するに、真剣に自分の世界観に没頭したとき、最終的に結果として人様の鑑賞に足るものになるだろうというストーリーを、やっぱり信じているし、基本的にはその手順で社会とつながろうとしているのである。漫画は自分のために描いている、という圧倒的な自覚の中で生きており、なんとまあ、一方的でひとりよがりな人間だと我ながら思うのであった。
*1 …楽しい。

あっさり日記を終わらせてやろう、と思っても2000語くらいはいつも書いているらしい。タイピングが速くてよかった。手書きで同じ文章量を就寝間際に書くことは容易ではなかっただろう。小学5年の時分にozawa-kenなる超絶おもしろタイピングゲームを教えてくれた従兄弟に感謝の念を飛ばしつつ、今日の日記を終わる。続けてみれば、それなりに毎日書くことがあるものであり、感心している。
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