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まちゅむらだよ。眠いから寝ようかと思ったけどささっと日記を。
◯ふつうに漫画を1ページ描けたくさい
ここ数日は、午前のお絵かき時間で一枚絵ばかり描いていたのだが、「そろそろもうちょっと漫画描きてえんだよな…」ということで描いてみた。1枚絵の達成感と、「漫画」っぽいものを描けたときの達成感は、個人的には後者のほうが、大きくて深い。一枚絵だけに取り組んでいると、自分の中で、こう、なぁ~~~~にかが物足りなくなってくる気がするのであった。

結果的にはA4に1ページだけ漫画を描き、しかも前後あわせて4ページくらいのめんこい短編をここから同時に思いついたのでとても良い収穫の日だった。とても気味が良い。が、実をいえば、描き出す前は「なんも思いつかねぇなぁ…」と、とぼとぼ描き始めたのである。
◯なにも知らなくても描き始めるという「事務」
今回のページの描き始めは、2段目(1段目が写真から見切れて隠れている)のポニーテールの女の子の結び目のヒモである。漫画の1コマめから律儀に描き始めたのではなく、「とりあえずそのへんにポニテのヒモでも描くか」が、今日のお絵かきのスタートであった。(後日メイキング動画のゆ実を上げたいつもりなので、お楽しみに。)
「ヒモ1本」。キャラクターですらないし、もはや人体の1部ですらないものからの開始。漫画の内容はおろかコマ割りすら頭にない状態で1日が始まったのである。まさにこれこそが、松村お絵かきにおける「事務」にあたる部分と言えそうである。たぶんだけど。しらんけど。
なにも思いついていなくても、描き始めれば少しずつ、その絵の「正体」のようなものが明らかになる。いきなりすべてを見通す必要はない。女の子はどんな姿勢になっていそうか、その姿勢ならここはどこっぽいのか、その配置なら他にもキャラクターがいるのか、その子はなぜそこにいるのか、そのキャラとの関係は…などなど、小さな情報が芋づる式につながってでてくるのであり、その1つ1つが、まだ描かれていない漫画…これから描かれるかもしれない漫画の輪郭を、ちょっとずつあきらかにしていくのである。結果として、何も思いついていない状態から4ページくらいの短編のアイディア+1ページの線画原稿(セリフ未入力)が手元に生まれたので、ぐっどである。
◯松村の「漫画」の、生産スピード?
ところで、メイキングの収録時間を見るとおよそ96分であった。日記をマメに御覧頂いている諸君にとっては「結構時間かけてるほうやん?」と思われるかもしれないが、これはあくまで収録している「作画そのもの」の時間であり、実際には倍の時間がかかっている。
9時30分頃に描き始めと同時に録画をスタートし、昼12時30分前くらいに収録の終了ボタンを押している。そう、録画を一時停止して、物語を発想し、コマ割りを考えるための時間の、およそ90分くらいが録画時間の「外」にあるのである。
そうなると、松村の「A4サイズの漫画1ページの生産スピード」がおよそ求まることになる。大雑把に計算して、作画そのものに90分、その他コマ割り等に90分、合計180分、つまり3時間で1ページ描ける、ということになる。
この試算は体感的にもおそらく正しい。「クロス×ハッチ」制作時も、1日2ページ描いたらヘトヘトになっていた。2ページ描いたら、手を止めて考える時間を含めるとちゃんと6時間になり、たしかに1日仕事になっている。見かけ上の収録時間ばかりいままでみていたので見落としていたが、自分が「ほんとうは1ページにどのくらいかかる人間なのか」ちょっとだけはっきりしたのは良いことだと思った。

ちなみに、いままでA5サイズの一枚絵にかけていた時間は60分~90分であった(こちらはあまり一時停止しないでザーッと進むことが割と多い)。一方で、今回はA4の漫画に3時間かかっている。単純計算でいくと、漫画であれ一枚絵であれA5サイズを埋めるのに1時間~90分かけている計算である。
あれ?物語やコマ割りを考える労力があるのにどうして漫画と一枚絵が同じような時間なんだろう?と一瞬思ったが、漫画のほうが「一枚絵」的な描き込みをせずに済む部分もあり、作画コストと「コマ割りー物語」コストがなんかいい感じでバランスしているのだろう。細かく整合性を考え始めるとわからなくなるのでほどほどにするのだが、まあ、要するに、A5サイズで1単位と思っておけば実用上問題なかろう。思ったより漫画と一枚絵でトータルに差がなさそうなのは意外である。
◯午後はジャスコに散歩に行ったりホーマックで土を買ったり
なにはともあれ午前中に漫画が描けて気味が良いので、午後は昼食後にジャスコに散歩に出かけたり、母のおつかいで園芸用の土を4パックほど買ってきたりした。
スケジュール的に行くと、昼食後13:00~14:00は「ぼうっとする」ことが許されている時間である。なぜならいつもぼうっとしているからである。それならばと、今日は変則的な時間に散歩に出かけてみた。
しかしいざ出歩いてみると「午後からはあれをやって、これをやって…」と、頭の中で午後の仕事について考えていたりしており、散歩に思ったより集中できなかった。いつもは午後の仕事が一段落してから夕方に散歩していることもあってか、仕事が控えていると思うといつもの散歩と勝手が違ったのかも知れない。かといって昼食後いきなり活動的に仕事ができるかというとそうでもないため、どうにもこうにもである。散歩は1時間弱くらいで適当に切り上げ、父が最近気に入って食べているレーズンロールパンを買いつつ、ホーマックで土を買って帰った。
細かい話だが、ジャスコで今日は車椅子のお客さんを5人ほど見かけた。たまたまなのだろうが、ふと「車椅子の方々も、スペースの都合で混雑する休日を避けて平日のジャスコに行ったりするのだろうか」と思ったりした。真相は不明である。
加えて、ジャスコの駐車場で車椅子のおばさんが犬2匹、でっかいシベリアン・ハスキーと小さめのダックスフンドにヒモで引かれつつ移動していたのを、駐車場の車から見かけた。ヒモがおばさんの胴体にしっかり結ばれていたので、「そういう補助犬」だったのだろうか。いろいろな苦労を勝手に連想すると同時に、体格差のある犬のコンビが仲良さげにご主人を引っ張っていく様子は目を細めざるを得ない、実に微笑ましい光景であった(ここに絵)。
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午後は多少グダったりもしたのだが、とりあえず今日は「なんにも思いついていなくてもやっぱり描けたりする」が改めてちゃんと実証できた日なので気分がよかった。裏で抱えている仕事も少し進展。皆に発表できる日を楽しみにしつつ、今日も眠ってみる。
おやすみなさい。
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